スターボー・ジェンダーの失策

昨日挙げた「スターボー」というグループについて。

1982年7月7日、『ハートブレイク太陽族』(作詞:松本隆、作曲・編曲:細野晴臣)でデビュー。当初の名義は宇宙三銃士スターボー

太陽系第10惑星「スターボー」から脱出し、地球に「A・I(愛)」を伝えるためにやってきた性別不明の3人組アイドルという設定の下売り出された。衣装は三銃士を意識した宇宙的なコスチューム、髪型も刈上げのテクノカットと、徹底して性別不明で非人間的なイメージを演出して活動していた。 デビュー当初はメンバーはそれぞれナガト、イマト、ヤエトと称していた。全員の名前の語尾に「ト」が入るのは「男らしくするため」という理由があった。
デビュー曲『ハートブレイク太陽族』もそのイメージ戦略は徹底しており、作曲者の細野が所属していたYMO色の強いテクノポップニューウェイブ的なサウンドに、男目線で書かれた命令口調の歌詞のラブソングである。またメンバーの歌唱法も意図的にドスの利いた野太い声で歌われ、男らしさをさらに際立たせている。
(Wikipediaより)

今思えば、殊更に『男らしく』させることもなかっただろうに。
女の子らしくすまいとするあまり、かえって男性を演じさせてしまったのがアウトだったと思われる。
このグループは後にキャンディーズのようなヒラヒラのアイドルに転向している。
それほどまでに、当時のジェンダーの呪縛は強力だったのだろうか。