捨てても過去はやってくる

午後、突然電話が鳴った。
「もしもしぃ〜?アタシ。誰だかわかる?」
(もちろん判りません!)


どうやら昔、近所に住んでいた子で、中学時代までは仲が良かった…らしい。
なまずちゃん、元気?」「はあ、なんとか…」
「子供できた?」「あ、当分作る気ないから」…先方、ひいてる
「えー、でもなまずちゃん30代半ばになっちゃうでしょー?」(余計なお世話だ!!)
「お母さん、元気?」「脳梗塞で入院したけど、後遺症もなく大丈夫だよ」
「お父さんは?」「年単位で話してないや。でも2年前には居たよ」…先方、明らかにひいてる


何か用件かな?と、今日うちへかけた理由を聞いてみる。「で、今日はどうしたの?」
何もないけど、どうしてるかなーと思って」……虚脱感。
子供2人連れて遊びに行ってもいい〜?」「無理です!…じゃなくて、来ても相手できないから」
「掛けてもらって申し訳ないけど、疲れてきたからこの辺で休ませてもらってもいい?」
…これで、やっと電話を切ることができた。
携帯の通話時間表示をみたら”19分××秒”となっていた。


家を出る前の自分は捨てたはず。記憶もあまり無い。あっても嫌な思い出ばかり。
親にも「友達」という人にも感謝しろ、というのは今は無理。